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2006/05/05

貴女は素敵な人

僕より3つも年上で
勉強も出来て
笑顔が素敵で
いつもいつも許してくれて
僕だけに厳しくて
すらっとした体系で
本当に雪のように肌が白くて綺麗だった

もう一度会いたい
もう一度だけでいいから


僕はおかんにどうしても言えない事が一つだけある



雪のように白い貴女の話

僕が小学生で転校してきたばかりの時
学校では周りの人達になじめなくて
離婚した家族の事で不安で 不安で

そんな時
すこし家から離れた公園で学校帰り
一人で座っている僕に話しかけてきた女性

「何してるの?」
「別に」
「そっか。隣に座ってもいい?」
「勝手にすれば」

いきなり現れた中学生
ただ何もせず座っていただけの僕に自分のことばかり話しかけてくる

僕は聞いているようで全く内容なんて聞いていなかった
ただ相槌をうつだけ

ずっと話しながら笑っていた
その笑顔を見ているだけで僕も笑ってしまった

「明日もここにいる?」
「さぁ。」
「そっかぁ…来ないの?」

僕はもっと中学生の笑顔を見ていたかったから

「お姉さんが来て欲しいなら来てあげようか?」
「うんっ。じゃあまた明日!!」

中学生は門限が迫っているのか、過ぎてしまっているのか
小走りではなく、大走りで去っていった





ずっと他人にも話せなかった貴女の事を話せるかもしれません。
少しだけ。ほんの少しだけ、強くなれた気がするから。

続く